慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
慢性膵炎の食事療法と薬物療法
阪上 順一
1
,
片岡 慶正
,
保田 宏明
,
十亀 義生
,
加藤 隆介
,
伊藤 義人
1京都府立医科大学 大学院医学研究科消化器内科
キーワード:
Histamine H2 Antagonists
,
Protease Inhibitors
,
Vitamin D
,
食事療法
,
Proton Pump Inhibitors
,
膵炎-慢性
,
経腸成分栄養剤
,
Medium Chain Triglycerides
,
消化酵素
Keyword:
Diet Therapy
,
Food, Formulated
,
Histamine H2 Antagonists
,
Protease Inhibitors
,
Vitamin D
,
Pancreatitis, Chronic
,
Proton Pump Inhibitors
,
Combizym
pp.577-582
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195114
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慢性膵炎の無痛期では脂肪食制限は必要なく,有痛性の場合や十分な消化酵素薬補充でも反応しない脂肪便の症例に脂肪食を制限する.その場合,膵リパーゼの非存在下でも吸収可能な中鎖脂肪酸(MCT)は選択肢の一つであるが,副作用に留意しつつ使用する.わが国で使用される経口蛋白分解酵素阻害薬には十分なエビデンスはないが,疼痛軽減の可能性がある.高力価パンクレアチン腸溶性製剤が認可され,非代償期の慢性膵炎の治療の中心となる.また今後,成分栄養剤による慢性膵炎の管理が一つのオプションとなりうる.
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