慢性膵炎-新しい概念と診断・治療の展開
膵内分泌機能障害
木原 康之
1
1北九州総合病院 消化器内科
キーワード:
Glucagon
,
Insulin
,
糖尿病
,
投薬計画
,
有病率
,
膵炎-慢性
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Diabetes Mellitus
,
Glucagon
,
Insulin
,
Prevalence
,
Pancreatitis, Chronic
pp.565-569
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014195112
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膵性糖尿病は,急性膵炎,慢性膵炎,膵癌などの膵疾患および膵切除によるインスリンの絶対的不足により惹起される糖尿病であり,成因として慢性膵炎がもっとも多く47.9%を占める.慢性膵炎に合併した糖尿病はインスリン分泌低下,グルカゴン分泌低下以外に,pancreatic polypeptideの欠乏により肝臓におけるインスリン抵抗性により惹起されると考えられている.慢性膵炎に合併した糖尿病患者では低血糖発作が起きやすく,遷延しやすいことから超速効型インスリン製剤を使用することで,低血糖頻度を減らすと同時に,十分量のインスリンを使用し,厳格な血糖コントロールを行うことが重要である.
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