ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を診る、治す
H.pylori胃炎診療の実際 エキスパートからのアドバイス H.pylori二次除菌失敗例に対する診療
古田 隆久
1
,
杉本 光繁
,
魚谷 貴洋
,
佐原 秀
,
市川 仁美
,
鏡 卓馬
1浜松医科大学 臨床研究管理センター
キーワード:
Amoxicillin
,
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
Metronidazole
,
胃炎
,
多剤併用療法
,
治療成績
,
治療の失敗
,
Sitafloxacin
,
Proton Pump Inhibitors
,
細菌薬剤耐性
,
除菌療法
,
公的医療保険
Keyword:
Amoxicillin
,
Drug Therapy, Combination
,
Gastritis
,
Metronidazole
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Treatment Failure
,
Treatment Outcome
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Proton Pump Inhibitors
,
Not-For-Profit Insurance Plans
,
Sitafloxacin
pp.317-324
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014113369
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H.pylori除菌の二次除菌失敗例に対する,いわゆる三次除菌療法としては,ニューキノロンを用いたレジメンと,高用量プロトンポンプ阻害薬(PPI)+アモキシシリン(AMPC)療法の2剤分割投与方法(PPI+AMPCの2剤の4回/day,2週間投与)とが候補である.ニューキノロンのうち,シタフロキサシン(STFX)はH.pyloriに対してAMPCと同等以上の抗菌作用を有しており,レボフロキサシン(LVFX)耐性菌に対しても有効であり,STFXを用いた三次除菌レジメンで良好な成績が得られている.高用量PPI+AMPC療法も良好な成績が報告されている.三次除菌では,それまでの除菌失敗の要因をよく勘案し,耐性菌の状況や,さらに用いる薬物の薬理学的な特性をよく理解して,組み合わせ,投与方法にも考慮して除菌レジメンを考案することが肝要である.
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