"大腸腫瘍"内視鏡的治療の最前線
大腸ESD後サーベイランスの実際
坂本 琢
1
,
松田 尚久
,
中島 健
,
斎藤 豊
1国立がん研究センター中央病院 内視鏡科
キーワード:
腫瘍再発
,
集団サーベイランス
,
大腸腫瘍
,
腫瘍-残遺
,
腫瘍-第二原発
,
リスク評価
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Population Surveillance
,
Colorectal Neoplasms
,
Neoplasms, Second Primary
,
Neoplasm, Residual
,
Risk Assessment
pp.209-214
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014091109
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内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の大腸腫瘍への適用後,かつて臨床的に問題であった分割切除後の局所遺残再発は大幅に減少するものと考えられる.よってESD後のサーベイランスの目的として重要なのは,局所遺残再発よりも治療後の経過における異時性病変の早期発見・治療である.欧米のデータでは,20mmを超える腫瘍性病変を有する場合は,新たなadvanced neoplasiaの発生は低リスク群と比較して有意に高く,3年間隔でのサーベイランスが推奨されている.本邦独自のデータとして,「ポリープ切除の大腸がん予防に及ぼす効果の評価と内視鏡検査間隔の適正化に関する前向き臨床試験」がJapan polyp study groupにより行われており,その結果が期待される.
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