特集 取りっぱなしにしてませんか?大腸腫瘍の内視鏡治療とサーベイランス-再発させないコツと異時性病変の早期発見
病理からみた根治度判定と再発様式
河内 洋
1
1がん研究会有明病院 臨床病理センター病理部
キーワード:
大腸内視鏡法
,
腫瘍再発
,
大腸腫瘍
,
腫瘍-残遺
,
リスク評価
,
切除組織断端
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Margins of Excision
,
Colonoscopy
,
Risk Assessment
,
Neoplasm, Residual
,
Neoplasm Recurrence, Local
pp.19-24
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021134588
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大腸腫瘍性病変の内視鏡切除後再発について、病理医の視点から病理組織学的所見にもとづきその状況についてまとめた。内視鏡切除の対象となるような良性腫瘍性病変や早期癌に対しては、可及的に再発を起こさないこと、不幸にして再発が起きた場合は速やかに発見して適切な治療につなげることが望まれる。病理学的には断端の評価、リンパ節転移に対する組織学的リスク因子が再発と関連する。病理組織学的所見は重要ではあるが、切除時の状況、検体の取り扱い、組織標本の状態なども含めた評価が必要である。内視鏡医と病理医との密な連携による適切な病理学的検索の実現が望まれる。
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