"大腸腫瘍"内視鏡的治療の最前線
大腸EMRとEPMRの実際
佐田 美和
1
,
小林 清典
,
迎 美幸
,
横山 薫
,
小泉 和三郎
1北里大学東病院 消化器内科
キーワード:
腫瘍再発
,
腫瘍侵入性
,
大腸腫瘍
,
腸穿孔
,
失血-外科
,
出血-術後
,
内視鏡的粘膜切除術
,
スネア
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Intestinal Perforation
,
Neoplasm Invasiveness
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Colorectal Neoplasms
,
Blood Loss, Surgical
,
Postoperative Hemorrhage
pp.133-140
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014091098
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ESDが開発された現在でも,粘膜~粘膜下層浅層浸潤までのIs型腫瘍,表面型腫瘍,側方発育型腫瘍などの多くの大腸腫瘍に対する治療としてEMR・EPMRが行われており,重要な治療法である.EMR・EPMRを施行するに当たり,(1)術前に正確な深達度診断が行われている,(2)確実なスネアリングと切除技術をもっている,(3)EPMRの際,癌最深部を分断しないように計画を立てる,(4)摘除後辺縁の拡大観察を行い,十分なトリミングを行う,(5)摘除切片の回収を行う,(6)正確な病理診断を行うこと,などが重要と考えられる.EMR・EPMRの偶発症としては出血,穿孔があり,遺残再発にも注意が必要である.
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