下部直腸・肛門部疾患の診断と治療
肛門狭窄
松田 保秀
1
,
田中 荘一
,
尾田 典隆
,
長嶋 康雄
,
田嶋 雄介
,
相川 佳子
,
松田 聡
1松田病院 大腸肛門外科
キーワード:
局所解剖学
,
病的狭窄
,
肛門疾患
,
分類
,
裂肛
,
直腸診
,
括約筋切開術
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Anus Diseases
,
Classification
,
Constriction, Pathologic
,
Fissure in Ano
,
Digital Rectal Examination
pp.1507-1513
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013377638
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肛門管は肛門管上皮,肛門括約筋,肛門挙筋を中心に構成されている.肛門狭窄を起こす原因は種々あるが,慢性裂肛から発生することが多い.これらは肛門上皮や内肛門括約筋での炎症性線維化によるもので,治療は比較的容易である.次いで,ホワイトヘッド肛門を代表とする術後肛門後遺症がある.しかし,肛門狭窄を起こす重要な疾患は直腸肛門癌をはじめ多数ある.坐骨直腸窩や骨盤直腸窩痔瘻,クローン病の肛門病変では,深い知識と熟練の技能が必要となる.まずは肛門の解剖的構造と,生理機能に精通し,肛門機能の深い神髄に触れることが大切である.肛門が狭いか正常か?どのくらいの太さなら正常に機能するのか?まずは肛門指診の習慣が必須である.
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