下部直腸・肛門疾患の診断と治療
検査法 画像による検査(注腸、CT、MRIなど)
奥山 隆
1
,
多賀谷 信美
,
鮫島 伸一
,
大矢 雅敏
,
東條 峰之
1獨協医科大学附属越谷病院 外科
キーワード:
MRI
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
直腸腫瘍
,
CT血管造影
,
注腸造影
,
マルチスライスCT
,
陽電子放射型断層撮影
,
腹部CT
Keyword:
Barium Enema
,
Computed Tomography Angiography
,
Lymphatic Metastasis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neoplasm Invasiveness
,
Rectal Neoplasms
,
Positron-Emission Tomography
,
Multidetector Computed Tomography
pp.1461-1466
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013377631
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注腸検査は古典的な検査法であるが,病変の全体像や位置を把握しやすく,病変や周囲腸管の三次元的な情報が得られる.CTは多列検出器型CTの開発により空間画像分解能が飛躍的に向上し,消化管の三次元画像や,任意の断面での画像が得られるようになった.MRIは軟部組織のコントラストに優れており,筋組織に隣接する下部直腸肛門病変の検査に適している.直腸癌においては深達度や壁外または隣接臓器への進展,リンパ節転移などの診断に有用である.PET/CTは直腸癌の局所再発や狭窄を有する病変の口側の副次病変,遠隔転移の診断などに有用である.いずれの検査も下部直腸肛門部疾患において有用な検査であり,CTやMRIの最近の進歩は著しく,直腸肛門疾患の正確な診断に不可欠となっている.
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