IBDと合併症
腸管合併症 Colitic cancer
樋田 信幸
1
1兵庫医科大学 内科学下部消化管科
キーワード:
Crohn病
,
大腸内視鏡法
,
生検
,
腺癌
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
小腸腫瘍
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Biopsy
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Colitis, Ulcerative
,
Colorectal Neoplasms
pp.539-546
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013223223
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本邦の炎症性腸疾患患者は年々増加し,長期罹患例に合併する腫瘍性病変が問題となっている.潰瘍性大腸炎(UC)においては,腸炎に関連して発生するdysplasiaやcolitic cancerを早期に発見するために,surveillance colonoscopyが推奨されている.大腸の慢性炎症粘膜を背景とする腫瘍性病変の内視鏡診断は容易ではないが,腫瘍の特徴を知り,狙撃生検で効率よく診断する方法が提唱されてきている.クローン病においても小腸,大腸,肛門管や瘻孔部の癌化例が増加しており,UCと同様に発癌のリスクが高いことが示されているが,有効なサーベイランス法は確立されていない.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.