消化器神経内分泌腫瘍
大腸神経内分泌腫瘍
松田 圭二
1
,
端山 軍
,
山田 英樹
,
石原 聡一郎
,
野澤 慶次郎
,
橋口 陽二郎
1帝京大学 医学部外科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
生存率
,
大腸腫瘍
,
腹腔鏡法
,
リンパ節郭清
,
神経内分泌腫瘍
,
内視鏡的粘膜切除術
,
消化管内分泌細胞癌
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Carcinoid Tumor
,
Lymph Node Excision
,
Laparoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Survival Rate
,
Neuroendocrine Tumors
pp.47-54
発行日 2012年12月20日
Published Date 2012/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013116818
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大腸神経内分泌腫瘍は,カルチノイドと内分泌細胞癌に分けられる.カルチノイドは,大きさ10mm以下の病変では内視鏡的摘除術や局所切除術の適応である.大きさ10~20mmの病変は,結腸~Raであれば腹腔鏡(補助)下手術を行う.肛門管やRb下部に位置する場合,局所切除で経過観察とするか根治術(人工肛門作製)を行うか,慎重に判断する.大きさが20mm以上やMP以深に対しては,根治術を行う.カルチノイドは癌との合併に注意する.一方,内分泌細胞癌は細胞増殖能や転移率が高い腫瘍であり,1年生存率が10~15%と予後はきわめて不良である.手術治療だけでは限界があり,化学療法や放射線治療などの有効なレジメンの確立が望まれる.
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