リハビリ・運動療法を活用した高齢腎不全患者の栄養管理
高齢腎不全・透析患者への栄養指導の実際 寝たきり状態の患者
小田 浩之
1
,
塚田 芳枝
1杏林大学医学部附属病院 栄養部
キーワード:
意欲
,
静脈栄養
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
摂食
,
栄養指導
,
寝たきり高齢者
Keyword:
Eating
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Parenteral Nutrition
,
Volition
pp.1523-1528
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017062112
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透析導入前に寝たきり状態となった高齢患者に対し,投与する栄養内容を工夫しながらリハビリテーション(リハビリ)を並行して行った結果,経口摂取量の増加とともに身体機能が改善した症例を経験した.入院前,もともとの関節症状によるADLの低下に加え,腎機能障害の進行に伴い尿毒症症状が出現し,徐々に食事が摂れなくなり,透析導入目的で緊急入院となった.入院後,透析治療と並行し,患者の状況に応じたきめ細やかな栄養投与内容の変更を行いながらリハビリを実施したことによって徐々に全身状態が改善し,介助下ではあるが車椅子移乗が可能となったと考えられた.寝たきり状態の患者に対する栄養管理は,リハビリも含めたチームアプローチが重要である.
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