老年医学からみた透析医療
老年医学のあゆみと現状 サルコペニア/フレイルティと透析医療の今日的問題
濱野 慶朋
1
,
湯村 和子
1東京都健康長寿医療センター 腎臓内科
キーワード:
外来患者
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
リハビリテーション
,
高齢者保健医療サービス
,
虚弱高齢者
,
アルゴリズム
,
筋肉減少症
,
慢性腎臓病
Keyword:
Algorithms
,
Health Services for the Aged
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Outpatients
,
Rehabilitation
,
Frail Elderly
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Sarcopenia
pp.1219-1224
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015400649
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最近の老年医学の話題であるフレイルティとサルコペニアは,どちらも加齢に伴う現象であるが,サルコペニアが筋肉量と筋力を組み合わせて判断されるパラメータであるのに対し,フレイルティは身体能力に加え,認知機能や神経・心肺能力などの要素も関連して形成される,より複雑で高次元な概念といえる.慢性腎臓病(CKD)ではサルコペニアやフレイルティが多く認められ,しかもCKDのステージが進むほど合併率は高い.透析患者では,これらは通院困難として現れ,入院・入所を余儀なくされる場合が少なくない.腎臓リハビリテーションがサルコペニアやフレイルティを改善して患者の自宅生活継続に貢献することを期待したい.
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