リハビリ・運動療法を活用した高齢腎不全患者の栄養管理
高齢腎不全・透析患者の栄養アセスメント
和田 憲和
1
,
菅野 義彦
1東京医科大学 腎臓内科学分野
キーワード:
栄養障害
,
栄養評価
,
加齢
,
血液透析
,
食品中のタンパク質
,
腎不全-慢性
,
身体計測
,
腎機能障害
,
筋肉減少症
Keyword:
Anthropometry
,
Aging
,
Dietary Proteins
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nutrition Disorders
,
Nutrition Assessment
,
Renal Insufficiency
,
Sarcopenia
pp.1463-1471
発行日 2016年11月10日
Published Date 2016/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017062104
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高齢透析患者の栄養管理において栄養評価は重要である.単に加齢による食事摂取低下および身体機能低下だけでなく,腎臓病,透析に関連した因子による低栄養,つまりprotein-energy wasting(PEW) syndromeに進展し,ADLおよび生命予後悪化の危険性が高まるからである.このため低栄養の発生および進展の予防には,栄養障害の評価が必須となる.しかしながら単独の栄養評価法での絶対的な低栄養の診断はできないため,実臨床ではさまざまな評価法を複合的に利用することになる.適切な栄養評価により高齢透析患者のサルコペニア,ロコモティブシンドロームを予防し,フレイルへの進展を阻止またはフレイルの改善をはかることで高齢透析患者の生命予後の改善につなげたい.
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