国際基準から学ぶ透析医療の質・安全
感染管理の国際基準
中田 純一郎
1
,
井尾 浩章
,
堀 賢
1順天堂大学 大学院医学研究科腎臓内科学
キーワード:
医療機能評価
,
血液透析
,
院内感染
,
腎不全-慢性
,
医療事故防止
,
ユニバーサルプリコーション
,
感染予防管理
,
国際機関
,
診療ガイドライン
,
認定(組織・機関)
,
義務的プログラム
Keyword:
Accreditation
,
Cross Infection
,
Kidney Failure, Chronic
,
International Agencies
,
Renal Dialysis
,
Infection Control
,
Practice Guidelines as Topic
,
Universal Precautions
,
Mandatory Programs
,
Clinical Audit
pp.1143-1150
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017024699
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近年,日本でもJoint Commission International(JCI)の認証取得を目指す医療機関が増加している.透析領域における感染管理としては,国際的には米国疾病管理予防センター(CDC)の「慢性血液透析患者における感染予防のための勧告」(2001)や,米国感染管理・疫学専門家協会(APIC)の「血液透析における感染症阻止のためのガイド」(2010)が,わが国では「透析施設における標準的な透析操作と感染予防に関するガイドライン(四訂版)」(2015)が広く普及している.わが国において海外のガイドラインをそのまま適応することには多くの課題があり,また過剰な感染予防策は,その遵守が困難になる.各施設の実情に合致した独自の院内感染対策マニュアルを作成するとともにそれを遵守することがもっとも重要である.
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