透析診療のリスク・セーフティマネジメント
透析室安全の国際基準 JCI(Joint Commission International)認定取得から学んだこと
渋谷 祐子
1
,
新堀 有佳
,
越智 裕介
,
高橋 紘子
,
古殿 孝高
,
落合 慈之
1NTT東日本関東病院 高血圧・腎臓内科
キーワード:
医療機能評価
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
医療事故防止
,
品質改善
,
患者の安全
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Clinical Audit
,
Quality Improvement
,
Patient Safety
pp.423-428
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014224444
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JCI(Joint Commission International,国際病院評価機構)は,世界基準の患者安全,医療の質の改善の実践がなされているかを評価する非営利機関である.日本でも本認証を取得する医療機関が増加しており,当院も,2011年に日本で2番目のJCI認定取得病院となった.このJCI認定取得の準備過程で血液浄化療法における世界基準の患者安全,医療の質とは何かを学んだ.世界基準の患者安全を保ち,医療の質の改善を実践する点において,透析患者はハイリスク患者であり,透析はハイリスクの処置として考えられている.患者安全を保ち,医療の質の改善を実行するに当たっては,透析施行に関わるあらゆる事項に関して文書化されること,その手順書を定期的に確認し,すべての医療職が手順に従い,同じように施行されることが望まれている.
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