感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない 外来・在宅・特殊環境における感染症予防
集中治療室における感染症の予防
鈴木 啓之
1
,
細川 直登
1亀田総合病院 感染症科
キーワード:
ICU
,
抗感染剤
,
院内感染
,
尿路感染症
,
ユニバーサルプリコーション
,
感染予防管理
,
医薬品適正使用
,
カテーテル感染
,
人工呼吸器関連肺炎
,
手指衛生
,
清掃
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Cross Infection
,
Intensive Care Units
,
Urinary Tract Infections
,
Infection Control
,
Universal Precautions
,
Pneumonia, Ventilator-Associated
,
Catheter-Related Infections
,
Hand Hygiene
pp.941-946
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009436
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ICUの患者は疾患自体の重症度,侵襲的処置などの影響で易感染状態である.さらに多くのデバイスが必要となり,デバイス関連の感染に罹患しやすい.耐性菌による感染も問題となる.手指衛生の徹底をはじめとした耐性菌伝播予防,またVAP・UTI・CRBSI予防のバンドルの利用をはじめとした感染症発生予防が重要である.病院の規模やマンパワーに応じて施設ごとの抗菌薬適正使用プログラムを構築し,さらなる耐性菌による感染を生じさせない努力が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016