透析患者の疲労感
透析患者と疲労 生命予後と疲労感
山崎 彰代
1
,
稲葉 雅章
1大阪市立大学 大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学
キーワード:
血液透析
,
Hemoglobins
,
心臓血管疾患
,
腎不全-慢性
,
生活の質
,
疲労
,
貧血-腎性
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Fatigue
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hemoglobins
,
Renal Dialysis
,
Quality of Life
pp.1461-1466
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016055922
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疲労の出現は,MIA症候群の頻度が高い透析患者では多く認められる自覚症状の一つであり,その頻度は60~97%にのぼる.しかし,日常臨床で疲労を客観的に把握するよい指標が確立されていなかったため,われわれは慢性疲労症候群の診断基準を基に,透析患者の疲労を質問票により定量化し評価を試みた.この方法により得られた"疲労スコア"を基に,日本人血液透析患者の疲労の検討,透析患者での疲労と心血管疾患リスク,生命予後,エリスロポエチン製剤の貧血改善不応性との関連について報告する.
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