高齢者の腹膜透析-assisted PDの現実と可能性
高齢透析患者のHD、PDにおける問題点 今後のPDの意義も含めて
日ノ下 文彦
1
1国立国際医療研究センター病院 腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
入院患者
,
腹膜透析
,
高齢者保健医療サービス
,
介護サービス
,
外来診療
Keyword:
Ambulatory Care
,
Health Services for the Aged
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Inpatients
,
Peritoneal Dialysis
pp.1261-1270
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017004357
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透析患者の高齢化により,さまざまな合併症や認知症を抱え,介助,介護,支援を要する血液透析患者,腹膜透析患者が著増している.しかし,自立していない高齢透析患者に対する支援体制や医療体制,介護環境は必ずしも整備されていない.今後は,各地域の特性に配慮しながら,医療保険と介護保険の垣根をなくしたシームレスな運用,地域医療圏における医療者同士,医療者・介護者間の連携を進めるとともに,地方行政も巻き込んで高齢透析患者の問題点に対する有用な施策を実行に移す努力が必要である.また,個々の患者により合併症や認知症の程度,体力,家族構成,経済力等々が異なるため,テイラーメイドの透析治療と支援を考えていかねばならない.
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