高齢腎不全患者のバスキュラーアクセスを科学する
VA狭窄に対するPTAの成功率・再発率 年齢差並びにPTA3ヵ月ルールとVA修復法への影響
池田 潔
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1池田バスキュラーアクセス透析・内科・クリニック
キーワード:
病的狭窄
,
血液透析
,
バルーン血管形成術
,
血管疾患
,
超音波診断
,
腎不全-慢性
,
治療成績
,
年齢因子
,
評価基準
,
ブラッドアクセス
,
ドライウェイト
Keyword:
Angioplasty, Balloon
,
Age Factors
,
Constriction, Pathologic
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Vascular Diseases
,
Ultrasonography
,
Treatment Outcome
pp.893-900
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016273593
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<Point>経皮的経管的血管形成術(PTA)を実施した1,309回を、年齢と疾患に分類し検討を行った。3ヵ月ルールが適応された2012年4月以降と以前では、3ヵ月以内症例は翌年のみ有意に減少している。AVF群では、若年層(55歳未満)で有意に頻回PTAは少なくなっており、DM群と非DM群の比較では、65歳以上DM群の男性に多く、3ヵ月以内にPTAが多く実施されていた。しかし開存成績までは有意に統計学的差は認めなかった。PTA後の手術症例(不成功症例)に関しては、年齢による差異は存在しなかった。
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