高齢者の透析導入を再考する
高齢透析患者の看取りへの準備 看取りの場、医療とケア、事前指示書の有無
平松 信
1
,
桃木 律也
,
大脇 浩香
,
玉谷 和美
,
三上 裕子
,
丸山 啓輔
1岡山済生会総合病院 腎臓病・糖尿病総合医療センター
キーワード:
血液透析
,
在宅介護
,
自己管理
,
腎不全-慢性
,
ターミナルケア
,
患者による事前指示
,
受容(心理学)
Keyword:
Home Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Self Care
,
Terminal Care
,
Advance Directives
pp.103-109
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016137507
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
患者は死をどのように受け止め,何を準備するべきなのか.医療者・家族は看取りの準備をどうするのか.患者の看取りの場はどこなのか.死は,高齢透析患者が迎える人生最後の出来事であり,人生を全うするための不可欠な瞬間であるが,患者が死をどのように意識しているかを知ることは重要である.すべての人は人生の最終局面である「死」を迎える際に,「最善の医療およびケア」を受ける権利を有する.そのために事前指示書は有用な手段であり,残されていく家族の意思と看取りへの準備も大切である.そして,医療者に与えられた医療・介護のなかで,"看取り"こそは,もっとも崇高な行為である.看取りは,死の瞬間ではなく,死までの生を看取ることである.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.