最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 終末期の意思決定を支えるには advance care planning(ACP),事前指示
事前指示について
板井 孝壱郎
1
1宮崎大学 大学院医学獣医学総合研究科生命・医療倫理学分野
キーワード:
意思決定
,
ターミナルケア
,
患者による事前指示
,
第三者の同意
,
尊厳死
,
語り
Keyword:
Decision Making
,
Right to Die
,
Terminal Care
,
Advance Directives
,
Third-Party Consent
,
Narration
pp.1372-1376
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056527
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「尊厳死」という言葉だけが独り歩きし,現場から遊離した法整備になってしまっては混乱を招くのみである.「尊厳死の宣言書(living will:LW)」や「事前指示(advance directive:AD)」などの用語も誤解や誤用が散見される.「事前指示をする/しない(事前指示書を書く/書かない)」ということは対等である.「事前指示」とは「事前ケア計画(advance care planning:ACP)」,より広くは「事前の人生設計(advance life planning:ALP)」という長期的な視点の中に包含される概念である.「事前指示」に臨むに際しては,「楽観的な絶対肯定」でも,また反対に「悲観的な絶対否定」であってもならない.
©Nankodo Co., Ltd., 2013