高齢者の透析導入を再考する
年齢を考慮した透析法の選択 血液透析か腹膜透析か
吉川 和寛
1
,
水口 潤
1岩手県立中央病院 腎センター腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
pp.49-54
発行日 2016年1月10日
Published Date 2016/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016137500
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透析患者の高齢化が問題視されているが,個人差や家庭背景はさまざまである.したがって,単に透析のmodalityや一般的特徴だけで杓子定規に透析法を選択することはできない.一般に高齢者はガイドラインで採用される臨床研究の対象から外れており,ガイドラインの推奨事項がそのまま適応できるかは不明であるが,ガイドラインを十分に理解しておく必要があるのはいうまでもない.高齢者における血液透析(HD)・腹膜透析(PD)の利点・欠点は通常のそれとは少し趣が異なることを踏まえ,一人ひとりの実情に即した選択が必要である.
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