バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
血液透析から腹膜透析への転換
横田 成司
1
,
土田 健司
1川島会川島病院
キーワード:
血液透析
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
腹膜炎
,
腹膜透析
,
問題解決
,
ブラッドアクセス
,
低アルブミン血症
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Peritonitis
,
Problem Solving
,
Kidney Transplantation
,
Hypoalbuminemia
pp.217-225
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142268
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血液透析を要する患者背景が経年的に変貌してきており高齢化,糖尿病性腎不全,腎硬化症の患者が増加してきている.このことは血液透析用VA(バスキュラーアクセス)の作製あるいは修復が著しく困難でリスクを伴う可能性を増大させると推定される.その場合,血液透析(HD)から腹膜透析(PD)への転換(移行)を選択する症例がある.PDへ移行した場合,HDと比較して循環動態の安定性などの緩徐な透析が確保できる利点がある一方で,除水不良や腹膜炎の発症などの問題も生じてくる.本稿では当院においてVAトラブルを含めてHD→PDへ移行した症例を検討しながら,PDという大事な選択肢があることとその問題点を述べた.
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