発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016051889
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逆濾過透析液を用いた間歇補充型HDF(I-HDF)の長期臨床結果について検討した。安定期維持血液透析患者でI-HDFを持続施行した87例(HDF群)及びHDを持続施行した79例(HD群)を対象とした。β2-MGは両群において12ヵ月間で有意に上昇した。除水量はHDF群は6、12ヵ月後に有意に減少、HD群は12ヵ月後に有意に増加した。透析中の収縮期血圧の変化量は、HDF群は観察期間を通じて有意差を認めなかったが、HD群では6ヵ月後に有意に上昇し、両群間には12ヵ月後において有意差を認めた。透析終了時及び最下降時の収縮期血圧はHDF群で有意に高値であった。処置回数の増減傾向は認めなかったが、HDF群はHD群に比べて少なかった。昇圧薬の処置回数率は、開始時及び12ヵ月後においてHDF群は有意に低値であった。
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