透析modalityの多様化
HDF療法の多様化 拡大するオンラインHDF オンラインHDFの変法としての間欠補充型HDF
江口 圭
1
,
松嶋 哲哉
,
峰島 三千男
1東京女子医科大学 臨床工学部
キーワード:
血圧
,
血液循環
,
血液量
,
腎不全-慢性
,
血液透析濾過
,
治療成績
Keyword:
Blood Volume
,
Blood Circulation
,
Blood Pressure
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hemodiafiltration
,
Treatment Outcome
pp.577-582
発行日 2013年5月10日
Published Date 2013/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013256442
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オンラインHDFの変法として間欠補充型HDF(I-HDF)が考案され,臨床施行されている.I-HDFは,清浄化された透析液を用い,逆濾過補充・保持・回収の一連の動作を間欠的に行うHDF療法である.現在,透析装置に内蔵の除水ポンプを用いて,完全クローズドシステム下で行われている.臨床効果として,(1)膜性能の経時減少の抑制,(2)末梢循環の改善による毛細血管での水分移動・物質交換の促進,(3)循環血液量減少の軽減による血圧の維持・処置回数の軽減が認められている.I-HDFは,通常の大量液置換前希釈オンラインHDFとは異なり,清浄化された逆濾過透析液を間欠的に補充するHDFであり,新しい治療モダリティの一つとして注目されている.
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