透析治療技術の現状の到達点
末梢循環障害に対する間欠補充型HDFの有用性
江口 圭
1
,
松嶋 哲哉
,
峰島 三千男
1東京女子医科大学 臨床工学部
キーワード:
Beta 2-Microglobulin
,
血液透析
,
体内水分
,
血液透析濾過
,
治療成績
,
末梢血管疾患
Keyword:
Body Water
,
beta 2-Microglobulin
,
Renal Dialysis
,
Peripheral Vascular Diseases
,
Hemodiafiltration
,
Treatment Outcome
pp.501-507
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014214415
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
平成24年度の診療報酬改定後,間欠補充型血液透析濾過(I-HDF)の施行患者数が増加傾向にある.I-HDFはオンラインHDFの一法として認められ,末梢循環改善,plasma refilling促進,膜性能の経時減少抑制などが期待される新しい治療モードである.現在,専用装置も開発され,操作性および安全性も向上してきている.治療成績としては,HDに比べて小分子から大分子溶質のクリアスペースに優れ,血圧の安定や処置回数減少の報告もある.I-HDFには大量液置換前希釈オンラインHDFとは別の機序に基づく臨床効果が期待され,今後,臨床データの蓄積により,その有用性が評価されていくものと思われる.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.