オンラインHDF-展開と課題
本邦のオンラインHDFの実際 間歇補充型HDF(I-HDF)の有効性
江口 圭
1
,
峰島 三千男
1東京女子医科大学 臨床工学部
キーワード:
腎不全-慢性
,
臨床試験
,
血液透析濾過
,
治療成績
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Kidney Failure, Chronic
,
Hemodiafiltration
,
Treatment Outcome
pp.559-564
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017250125
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近年,透析膜を介して間歇的に少量の液補充を行う間歇補充型HDF(I-HDF)がオンラインHDFの一法として施行されている.現在,I-HDF専用モードを搭載した多くの透析装置が販売されるようになり,安全かつ簡便に施行可能となった.I-HDFは,とくに低栄養,高齢者,血圧変動幅が大きい患者,末梢動脈疾患(PAD)合併症例などを対象に施行され,その有効性として,(1)末梢循環改善,(2)plasma refilling促進,(3)膜性能の経時減少抑制,(4)溶質除去の促進,(5)血圧の安定化,(6)処置回数の減少などが報告されている.今後,I-HDF研究会などを中心に長期的な臨床データの蓄積が進み,その有効性がさらに明らかにされればI-HDFはさらに発展するものと思われる.
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