発行日 2015年5月10日
Published Date 2015/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015266769
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46歳女。糖尿病性腎症で、血液透析のバスキュラーアクセス作製困難で受診した。腹膜透析(PD)カテーテル挿入術を行い、PD導人となった。その後、トンネル感染症から腹膜炎を発症し、一期的入れ替え術の既往があった。1週間前から出口部よりの少量の排膿を認め、トンネルに沿って発赤を伴った。トンネル感染を疑い、トンネル部分の体表超音波検査を実施した。膿からMSSAを検出し、外部カフまでに限局したトンネル感染症と診断し、セフェム系抗生剤を投与した。カテーテルロスを防止する目的でチタニウムエクステンダーによる出口部変更術を施行した。出口部及び創部に感染の波及はなく、4ヵ月経過した現在、トンネル感染の兆候はない。
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