医療関連感染症 起こさないためにどうするか? 起きてしまったらどうするか? 患者背景ごとの医療関連感染症への対応
透析患者の感染症
村上 穣
1
1京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療疫学分野
キーワード:
血液透析
,
院内感染
,
腎不全-慢性
,
ブドウ球菌感染症
,
感染予防管理
,
カテーテル感染
,
ブラッドアクセス
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
Keyword:
Cross Infection
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Staphylococcal Infections
,
Infection Control
,
Catheter-Related Infections
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.893-898
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014039698
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易感染性の透析患者において感染症は死亡原因の第2位を占めている.特殊な患者背景を有する透析患者の医療関連感染症では,常に感染症診療のロジックを意識して診療にあたる.透析患者固有の感染臓器としてバスキュラーアクセス(vascular access:VA)(コラム参照)に注意を払う.VAに関連する血流感染症では,原因微生物としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus:MRSA)を想定する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013