高齢透析患者に対する個別化した医療と介護
栄養障害への対応 MIA症候群も含めて 管理栄養士の立場から
中嶌 美佳
1
1清永会矢吹病院 健康栄養科
キーワード:
Serum Albumin
,
栄養障害
,
栄養評価
,
嚥下障害
,
炎症
,
危険因子
,
血液透析
,
食欲不振
,
腎不全-慢性
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
高齢者
,
栄養士
,
居宅療養管理指導
,
専門職の役割
,
咀嚼障害
Keyword:
Anorexia
,
Aged
,
Deglutition Disorders
,
Inflammation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Nutrition Disorders
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Risk Factors
,
Serum Albumin
,
Nutrition Assessment
,
Professional Role
,
Nutritionists
pp.1237-1242
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015004435
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高齢透析患者は栄養障害に陥りやすい.よって定期的に栄養障害の患者を抽出し,多職種で個々の原因に合わせた評価と介入を繰り返すシステムを確立することが重要となる.介入方法は,まず炎症の有無で栄養障害の原因を分類する.食生活に起因する食事不足はさまざまな原因が重複しているため,根気強い食生活状況の聞き取りと地道な介入が求められる.すぐに食欲が増したり,調理の幅が拡がったりするわけではないが,患者の求めるものを確認しながら情報提供を継続する.改善が困難な症例は濃厚流動食の使用や透析中の経静脈的栄養補充療法(intradialytic parenteral nutrition;IDPN)を行う.患者には何が必要で,患者は何を求めているのかを想像し見極める柔軟な対応が私たちに求められる.
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