高齢透析患者に対する個別化した医療と介護
認知症 介護を要する患者への対応 医師の立場から
中野 広文
1
,
竹口 文博
,
山中 修一郎
1かしま病院 透析センター
キーワード:
炎症
,
危険因子
,
血液透析
,
鑑別診断
,
腎不全-慢性
,
精神療法
,
認知症
,
動脈硬化症-アテローム性
,
日常生活活動
,
認知障害
,
高齢者
,
抗認知症剤
,
要介護者
,
栄養失調
,
行動心理学的症候
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Aged
,
Dementia
,
Cognition Disorders
,
Diagnosis, Differential
,
Inflammation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Psychotherapy
,
Risk Factors
,
Nootropic Agents
,
Malnutrition
,
Atherosclerosis
pp.1213-1219
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015004432
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本邦の透析医療では患者の高齢化が著しく,認知症やADL低下によってさまざまな支援を必要とする患者が増加している.透析患者の認知症は,神経疾患のみならず複合的な要因が関与しているためその鑑別と治療は重要である.認知症ケアの基本は,身体的自覚症状の緩和と良き感情交流を保持することである.透析中の行動心理症状(BPSD)への対策は腎不全に対する医学管理および透析中の事故予防のために重要である.認知症透析患者は腎不全に加えて合併症も多く家族の介護負担は重い.医療と介護の連携およびチーム医療を前提とした包括的な支援システムの構築が重要である.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.