原疾患と合併症に合わせた透析導入と透析維持
悪性腫瘍合併
舩越 哲
1
1長崎腎病院
キーワード:
血液透析
,
腫瘍
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
ターミナルケア
,
治療成績
,
病名告知
Keyword:
Dementia
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Neoplasms
,
Terminal Care
,
Treatment Outcome
pp.1151-1156
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014338209
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保存期腎不全患者のうち,透析導入の可能性が高くなった末期腎不全(ESRD)において,悪性腫瘍というさらなる重大な疾患を合併することは,精神的にも大変な打撃となる.そこでのわれわれ医療者の基本姿勢は,当然「ESRDも悪性腫瘍も両方コントロールする」ことを目指すが,実際の患者個々の状況は多種多様で,柔軟な対応が必要である.とくに高齢者において,認知機能低下のため患者の理解と意思が確認困難な場合があり,この際には家族や医療・ケアチームで患者の意思を推定することとなる.認知症患者への悪性腫瘍の告知については難しい判断を要するが,基本的には告知すべきと考える.
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