社会資源を活用した透析患者への支援のあり方
社会資源活用による患者支援の実際 認知症を合併する患者への取り組み
吉田 衣里子
1
,
丸山 祐子
,
林田 めぐみ
,
藤原 久子
,
原田 孝司
,
舩越 哲
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
血液透析
,
在宅介護
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
高齢者虐待
,
ひとり暮らし
,
介護サービス
,
社会資源
Keyword:
Dementia
,
Elder Abuse
,
Home Nursing
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
pp.1395-1401
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017031325
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超高齢社会にある日本において,認知症は増加傾向にあり,透析医療においても同様である.家族形態の変化により,通院援助や病状に合わせた生活支援,介護者支援などの社会資源の活用は不可欠である.患者・家族にとって透析通院は精神的・身体的負担が大きいと予測されるが,残された人生を有意義に過ごし,住み慣れた自宅での生活を続けることで,認知症症状の悪化を防ぐことができる可能性があり,在宅介護の選択は有効であると考える.認知症は誰もが経験する可能性があり,他人事ではない.地域住民レベルで認知症の理解を深め,ともに生きる社会を作り上げることが必要と考える.
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