原疾患と合併症に合わせた透析導入と透析維持
腎移植後再導入
後藤 憲彦
1
1名古屋第二赤十字病院 腎臓病総合医療センター移植内科
キーワード:
Steroids
,
移植片拒絶
,
血液透析
,
抗炎症剤
,
再移植
,
死亡
,
腎臓移植
,
腎臓切除
,
腎不全-慢性
,
副腎機能低下症
,
免疫抑制剤
,
薬物用量反応関係
,
リスク
,
再治療
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Adrenal Insufficiency
,
Death
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Graft Rejection
,
Kidney Failure, Chronic
,
Immunosuppressive Agents
,
Renal Dialysis
,
Nephrectomy
,
Risk
,
Steroids
,
Replantation
,
Kidney Transplantation
,
Retreatment
pp.1157-1163
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014338210
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移植腎機能が良好なレシピエントに比べて,移植腎喪失した患者の生命予後は極端に悪いにもかかわらず,透析再導入患者に対しては十分なケアがされていないのが現状である.移植医からのケアのポイントは,再導入時の時期と心血管系合併症(冠動脈疾患や弁膜症)のスクリーニングであろう.適切な時期に,2次移植への先行的腎移植の話をすることも大切なことである.透析医からのケアのポイントは,免疫抑制薬減量において,移植腎腫脹,発熱,血尿などの早期腎喪失後の拒絶や,体重減少,貧血,疲労感,エリスロポエチンに対する抵抗性などの晩期腎喪失後の拒絶を疑えるかどうかである.一時的なステロイド増量とともに,移植腎摘出の適応に関して移植医へのコンサルトが必要である.献腎登録への対応も必要である.
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