社会資源を活用した透析患者への支援のあり方
介護を要する透析患者の現況
原田 孝司
1
,
佐々木 修
,
一ノ瀬 浩
,
澤瀬 健治
,
橋口 純一郎
,
丸山 裕子
,
舩越 哲
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
ターミナルケア
,
介護
,
要介護状態区分
,
社会資源
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Terminal Care
pp.1347-1353
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017031318
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
高齢透析患者は日常生活活動度が低下するが,糖尿病や認知症があるとさらに低下し,とくに入院を要する患者の介護度が高くなっている.高齢透析患者の介護を要する要因には,認知症,服薬アドヒアランス,脳血管障害,骨折,下肢切断,サルコペニア・フレイル,栄養障害,精神医学的問題,送迎を要する患者,療養環境,経済的背景などがある.介護を要する患者には種々の職種の介入のもとに地域医療との連携による社会福祉保険制度の活用が望まれる.透析患者の人生の最終段階の医療(終末期医療)に関しては,日本透析医学会から「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」が提示されており,その活用が望まれる.
Copyright © 2016, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.