発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014371753
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院の血液透析患者897例を対象にHCV抗体陽性率やHCV RNA陽性率を調査し、C型肝炎の特徴とペグインターフェロンα-2a(PEG-IFNα-2a)単独療法による治療効果について検討した。その結果、HCV抗体陽性者は63例(7.0%)であり、うちHCV RNA測定可能であった53例におけるHCV RNA陽性者は39例(73.6%)であった。HCV RNA陽性者のHCV genotypeは1bが26例(66.7%)、2aが9例(23.1%)、2bが4例(10.3%)であった。HCV抗体陽性者は陰性者と比べ、AST値とALT値が有意に高値を示し、血小板数が有意に低値を示した。PEG-IFNα-2a単独療法のSVR率は46%(6/13)であった。SVR 6例とnon-SVR 7例で患者背景の特徴、治療中のウイルス学的反応性について単変量解析を行ったところ、治療開始12週時のHCV RNA陰性化が有意な因子として抽出され、genotype 2が有意傾向を示した。
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.