原疾患と合併症に合わせた透析導入と透析維持
脳卒中既往
藤野 貴行
1
1旭川医科大学 循環・呼吸・神経・病態内科
キーワード:
Erythropoietin
,
Warfarin
,
血液透析
,
高血圧
,
再発
,
腎不全-慢性
,
心房細動
,
脳梗塞
,
脳出血
,
薬物動態学
,
臨床試験
,
連続血圧モニタリング
,
病勢悪化
,
リスク評価
,
脳卒中
,
二次予防
,
血管石灰化
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Clinical Trials as Topic
,
Hypertension
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Pharmacokinetics
,
Recurrence
,
Warfarin
,
Risk Assessment
,
Blood Pressure Monitoring, Ambulatory
,
Disease Progression
,
Intracranial Hemorrhages
,
Brain Infarction
,
Stroke
,
Secondary Prevention
,
Vascular Calcification
,
Erythropoietin
pp.1115-1126
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014338203
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透析患者では一般人と比べると,脳梗塞よりも脳出血の頻度が高い.透析患者のワルファリン内服は脳卒中のリスクを増加させたという報告があるが,ワルファリン治療が有益と判断された透析患者ではPT-INRを定期的に測定し<2.0に維持することが推奨されている.透析患者の血圧については,ガイドラインでは透析前血圧140/90mmHg未満へのコントロールを推奨している.血圧値と生命予後の間にはU型現象を認め,透析患者では高血圧と心血管イベント発症の間に有意な相関を認めないことから,低栄養や低心機能による血圧低下の関連が指摘されている.また収縮期血圧180mmHgまでは血圧値と脳卒中発症との関連は明らかではなく,透析患者の血圧の日内変動や日中-夜間変動も関連しており,降圧目標を決定するのが難しい面がある.
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