透析診療のリスク・セーフティマネジメント
事故初期対応 現場保存、届け出、家族への説明
南須原 康行
1
1北海道大学病院 医療安全管理部
キーワード:
胃腫瘍
,
医療過誤
,
記録
,
血液透析
,
脂肪腫
,
専門家委員会
,
報告の義務化
Keyword:
Renal Dialysis
,
Lipoma
,
Malpractice
,
Professional Staff Committees
,
Records as Topic
,
Stomach Neoplasms
,
Mandatory Reporting
pp.437-442
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014224446
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医療事故発生の際にもっとも優先されるべきことは,患者の健康被害を最小限に抑えることである.そのためには,普段から院内の緊急医療体制を充実させておかなければならない.そして,医療事故発生時には,病院全体として対応しなければならない.現場保存は,医療者が行った行為を証明するため,記録は,医療者が全力を尽くして適切に医療行為を実施したことを証明するために重要である.患者・家族への説明においては,起きた時点で知りうる事実を説明し,憶測・予測などは説明しない.事故発生時には,患者対応・家族対応双方において,迅速かつ誠実に対応することが肝要である.
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