透析診療のリスク・セーフティマネジメント
環境管理・災害対策(火事・地震)
篠田 俊雄
1
1河北総合病院 透析センター
キーワード:
火災
,
病院救急医療サービス
,
血液透析
,
災害対策
,
保健医療施設環境
,
地震
Keyword:
Disaster Planning
,
Emergency Service, Hospital
,
Fires
,
Health Facility Environment
,
Renal Dialysis
,
Earthquakes
pp.401-406
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014224441
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透析医療は火事や地震による災害時に,治療中の患者の迅速な避難が困難なため,平時からの災害対策(設備やマニュアル)の実施と避難訓練が重要である.火災に対しては消防法により防火管理者をおき,消防用設備の設置と消防訓練を行うことが定められている.震度6程度の地震に対する透析設備の防災方法4項目が提唱され,最近の大震災でその有効性が示された.治療中の災害時の避難に際しては血液透析からの離脱を安全に行い,安全な場所へスタッフが誘導することが重要である.治療中の被災でなくても,建物や設備,ライフラインの損壊が大きい場合には透析医療の継続が不可能になるため,患者の治療の場を確保する必要がある.遠隔地への患者搬送には,行政の協力が必要である.
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