透析治療技術の現状の到達点
定圧濾過透析技術を組み込んだ大量置換オンラインHDFの有効性
田岡 正宏
1
1名港共立クリニック
キーワード:
Albumins
,
腎不全-慢性
,
ミクロ細孔フィルター
,
血液透析濾過
,
治療成績
,
Alpha 1-Microglobulin
Keyword:
Albumins
,
Kidney Failure, Chronic
,
Micropore Filters
,
Hemodiafiltration
,
Treatment Outcome
,
Alpha-1-microglobulin
pp.509-516
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014214416
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HDFは分子量33,000のα1-MG領域の低分子量蛋白の溶質除去を目的としている.オンラインHDFは透析液を補充液に使用でき大量濾過が可能であり,さらに高効率な溶質除去ができるようになった.しかしながら積極的な低分子蛋白の溶質除去は,アルブミンとの分離が困難なことから血清アルブミン値を下げることがある.オンラインHDFは臨床効果を期待する反面,アルブミン漏出量の増加が懸念される.同じ治療条件でも患者ごとの血液組成によりアルブミン漏出量の違いが起こり,治療ごとの管理や漏出量の制御が求められている.膜濾過方法において一般的な定速濾過よりも定圧濾過の方が,アルブミン漏出が安定することがわかった.
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