透析治療技術の現状の到達点
除水プログラムの進化
大谷 浩一
1
,
石田 直人
1誠知クリニック 内科
キーワード:
血液透析
,
血液量
,
腎不全-慢性
,
生体機能モニタリング
,
体内水分
,
限外濾過
Keyword:
Body Water
,
Blood Volume
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Monitoring, Physiologic
,
Ultrafiltration
pp.493-500
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014214414
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近年,さまざまなモニタリング技術が透析治療に活用され,循環血液量測定モニターとコンソールを連動した除水プログラムが検討された.そのプログラムとは,いずれも透析中の患者状態の安定をはかり適正な除水を行うことを目的に設定循環血液量を下回らない除水制御を行うもので,(1)血管内容量を基準に検討されたBV連動除水(BVプログラム),(2)BVM自動除水制御,(3)患者の維持Hct値を基準にBV換算されるBVナビゲーションなどがある.除水プログラムによる循環血液量の維持は,血圧低下症例に対し有効であり,血液濃縮が軽減され透析膜性能の経時減少防止にも有用と考えられる.また,除水モード(除水速度ON-OFF制御)により除水量の増加が可能となった.
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