バスキュラーアクセスの作製・管理・修復-標準化をふまえた個別化
穿刺法の実際
武本 佳昭
1
,
長沼 俊秀
1大阪市立大学 大学院医学研究科泌尿器病態学
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
穿刺
,
インターベンショナル超音波診断
,
ランダム化比較試験
,
ブラッドアクセス
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Punctures
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Ultrasonography, Interventional
pp.227-234
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014142269
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血液透析患者にとって穿刺は,透析継続のために必須のものであり,穿刺時の痛み・穿刺ミスは患者にとって非常にストレスになるものである.また,医療者にとっても穿刺は非常にストレスの高い行為であることはいうまでもない.最近注目を集めているボタンホール穿刺は,穿刺痛の軽減・穿刺ミスの軽減などの特徴をもつ優れた穿刺方法であると報告されている.本稿ではボタンホール穿刺にかかわる観察研究およびRCT研究を検討し,観察研究でのボタンホール穿刺の特徴である穿刺痛の軽減がRCT研究では認められないことを報告した.このようなことから,ボタンホール穿刺の特徴を生かすには適切な患者選択が非常に重要であると考えられた.また,穿刺困難な患者に対するエコーガイド下穿刺法についても,穿刺ミスを少なくすることができ今後機器の進歩に伴い有用な穿刺法になっていくと考えられる.
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