高齢腎不全患者のバスキュラーアクセスを科学する
高齢者VAの穿刺、疼痛と止血への対策
廣谷 紗千子
1
1東京女子医科大学附属腎臓病総合医療センター 外科
キーワード:
血液透析
,
止血法
,
腎不全-慢性
,
穿刺
,
創傷治癒
,
疼痛
,
表皮
,
無痛法
,
真皮
,
ブラッドアクセス
Keyword:
Analgesia
,
Epidermis
,
Hemostatic Techniques
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Pain
,
Punctures
,
Wound Healing
,
Dermis
pp.906-918
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016273596
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<Point>高齢者の皮膚は乾燥して脆弱であり、軽微な外力でも表皮剥離や皮下出血を起こしやすい。創傷治癒は遅延する。痛覚温覚等は鈍くなる一方、そう痒は感じやすくなる。高齢者のバスキュラーアクセス(VA)穿刺の際には、脆弱で治癒の遅い皮膚や血管にダメージを与えぬよう、確実かつ愛護的操作にて駆血・穿刺・固定・抜針・止血を行うよう努める。皮膚保湿剤を外用し、またそう痒感がある場合には抗ヒスタミン薬・κ受容体作動薬の内服で掻爬行動を抑制し、皮膚を健康で清潔な状態に保てるようにする。
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