養成施設卒業研究誌上コンペ
透析時における穿刺痛軽減のための局所冷却デバイスの開発
齋藤 稜太
1
1東京工科大学 医療保健学部臨床工学科
キーワード:
Ammonium Sulfate
,
機器のデザイン
,
機器と資材用品
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
穿刺
,
低温
,
疼痛
,
水
,
加温
Keyword:
Ammonium Sulfate
,
Cold Temperature
,
Equipment and Supplies
,
Equipment Design
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Pain
,
Punctures
,
Water
pp.682-683
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
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透析時における穿刺痛軽減のための局所冷却デバイスについて検討した。仕組みは硝酸アンモニウムを水と混合した際に生じる吸熱反応を用い、水を介して皮膚を冷やす構造になっている。水の量を3mL、硝酸アンモニウムの溶媒の量を4mL、アルミ板の大きさを30×30mmに固定した。断熱材の厚さを2mm、4mmと硝酸アンモニウムの量を7g、7.6gに変更し、34.9℃に設定した加温プレートの上にデバイスを置き、アルミ板の温度測定を行った。また、加温プレート上で条件を満たしたときと同じ構造で実際に皮膚に当て、皮膚温を測定した。硝酸アンモニウムの量比較では、同程度の冷却効果を得られた。また、硝酸アンモニウム7g、断熱材4mmのときに条件を満たした。次に条件を満たしたときと同じ構造で、加温プレート上では15~20℃で保つことができていたが、皮膚上では28~32℃であり、条件を満たすことができなかった。
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