透析患者の中枢神経系障害
透析患者の中枢神経系障害と介護 認知症とその看護と介護
小西 健一
1
,
米持 妙子
,
池田 則子
1信楽園病院 看護部
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
介護
Keyword:
Dementia
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
pp.1497-1504
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014021278
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
認知症透析患者は,中核症状や周辺症状により,CKD保存期を上手く管理できないことや透析導入や維持透析治療の継続に困難をきたすことがある.中核症状と周辺症状を察知する力とコミュニケーション能力がスタッフに求められる.また,療法選択時には,日常生活に協力できるキーパーソンの存在は重要である.認知症症状出現前に透析室看護師が患者・患者家族と信頼関係を築き統一した関わりを継続することが,認知症の進行防止の要素となりうる.透析治療を維持するためには,周辺症状により発生する危険防止に努めることが重要である.家族の負担軽減に努め,患者の住み慣れた環境を維持する地域包括的な関わりも重要である.
Copyright © 2013, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.