透析患者の中枢神経系障害
透析患者の中枢神経系障害と対応 PRES(可逆性後頭葉白質脳症)
江原 洋介
1
,
平和 伸仁
1済生会横浜市南部病院 高血圧腎臓内科
キーワード:
血液透析
,
高血圧
,
MRI
,
鑑別診断
,
腎不全-慢性
,
予後
,
けいれん性発作
,
後白質脳症症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hypertension
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Seizures
,
Prognosis
,
Posterior Leukoencephalopathy Syndrome
pp.1477-1483
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014021275
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透析の目的は,透析患者の生命予後を改善することはもちろんのこと,透析患者の日常生活を維持・改善し,QOLを改善することにある.そのためには,心血管系・脳血管系などの急性期合併症から,その他の慢性期合併症を理解し,適切な対応をすることが重要である.可逆性後頭葉白質脳症(PRES)は高血圧や免疫抑制薬との関連が指摘され血圧上昇や血管透過性の亢進の関与が考えられている.血液透析を受けている患者はこのような状態に比較的陥りやすいと考えられ,意識障害などの発生を見たときは本症の関与を念頭において検査,治療を行う必要があると思われる.
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