透析患者の栄養障害とNSTの可能性
透析患者のサルコペニアとは?
小田巻 眞理
1
,
加藤 明彦
1常葉大学 健康プロデュース学部健康栄養学科
キーワード:
遺伝子発現調節
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
筋力低下
,
骨格筋
,
筋肉減少症
,
Myostatin
Keyword:
Gene Expression Regulation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Muscle, Skeletal
,
Muscle Weakness
,
Sarcopenia
,
Myostatin
pp.1181-1186
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013319020
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サルコペニアは筋肉量の減少および筋力の低下を特徴とし,ADL(日常生活動作)の悪化やQOL(生活の質)の低下,死亡リスクを伴う症候群である.The European Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)では,サルコペニアを加齢による一次的なものと廃用や疾患による二次的なものに大別している.筋肉量は,筋肉合成と筋肉異化のバランスによって調節されているが,慢性腎臓病(CKD)患者では筋肉合成が低下し異化が亢進している.さらに骨格筋萎縮と関連する筋肉内のミオスタチン遺伝子発現が増加していることが報告されている.また,大腿部を含む四肢の筋肉量の低下は患者の生命予後にも悪影響を及ぼすことも報告されている.
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