特集 心疾患診療に活かす心臓リハビリテーション:まとめエッセンス
心臓リハビリテーションのトピックス 神経筋電気刺激治療の有効性
星合 愛
1
,
安 隆則
1獨協医科大学日光医療センター 心臓・血管・腎臓内科
キーワード:
ICU
,
胸部外科
,
血液透析
,
術後管理
,
心不全
,
腎不全-慢性
,
電気刺激療法
,
糖尿病
,
筋力低下
,
禁忌(治療)
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
筋肉減少症
,
末梢動脈疾患
,
心臓リハビリテーション
Keyword:
Intensive Care Units
,
Heart Failure
,
Renal Dialysis
,
Cardiac Rehabilitation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Thoracic Surgical Procedures
,
Muscle Weakness
,
Contraindications
,
Postoperative Care
,
Diabetes Mellitus
,
Electric Stimulation Therapy
,
Peripheral Arterial Disease
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Sarcopenia
pp.767-771
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020279795
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1 神経筋電気刺激治療(NMES)とは、電気刺激で誘発された活動電位による筋収縮であり、寝たきりや体力が低下した患者でも施行できる受動的な運動である。心疾患患者も安全に施行可能だが、植込み型除細動器、ペースメーカ、妊娠、炎症性疾患、不安定狭心症、重症大動脈弁狭窄症は禁忌である。2 心不全患者へのNMESは、最高酸素摂取量の改善、6分間歩行距離の延長、QOL・うつ症状の改善に有効であるが、心血管イベント抑制効果についてのエビデンスはない。3 NMESは、糖尿病の代謝改善、血管内皮機能の改善の報告もあり、予防医学の観点からも注目されてきている。
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