特集 大腸Ⅱc─革命のその後
Ⅲ.各分野における大腸Ⅱcの現状,存在意義と課題(3)病理医の立場から a.発育・進展におけるpericryptal fibroblastと形質発現の意義
八尾 隆史
1
1順天堂大学大学院医学研究科人体病理病態学
キーワード:
大腸癌
,
PG型腫瘍
,
NPG型腫瘍
,
pericryptal fibroblast
,
CD10
,
de novo癌
Keyword:
大腸癌
,
PG型腫瘍
,
NPG型腫瘍
,
pericryptal fibroblast
,
CD10
,
de novo癌
pp.390-393
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000638
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筆者が病理学に入門した頃から,大腸Ⅱcが多く発見されるようになり約30年経過した.これまでⅡcを含むNPG型腫瘍とPG型腫瘍の特徴を解析し,NPG型腫瘍は大腸癌発生に重要な役割を果たしていることやその悪性度の高さを示してきたが,まだその本質の解明は不十分である.Ⅱcは発見が困難で進行が速く悪性度が高いことを考えると,内視鏡治癒が期待できるより早期の段階で発見する必要がある.今こそ新たな気持ちでⅡcと向き合う必要があると思われる.
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