特集 大腸Ⅱc─革命のその後
Ⅲ.各分野における大腸Ⅱcの現状,存在意義と課題(1)基幹病院の立場から a.“De novo癌”の病態解明に向けて
田中 秀典
1
,
上垣内 由季
1
,
玉理 太覚
2
,
下原 康嗣
2
,
稲垣 克哲
2
,
岡本 由貴
1
,
山下 賢
1
,
岡 志郎
2
,
田中 信治
1
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学病院消化器・代謝内科
キーワード:
Ⅱc
,
de novo癌
,
PCCRC(post-colonoscopy colorectal cancer)
,
Ⅲs型pit
Keyword:
Ⅱc
,
de novo癌
,
PCCRC(post-colonoscopy colorectal cancer)
,
Ⅲs型pit
pp.361-367
発行日 2021年12月20日
Published Date 2021/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000634
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大腸Ⅱcが初めて報告されて40余年が過ぎ,Ⅱcはde novo発生する悪性度の高い病変であることは広く認識されるようになった.しかし,大腸腫瘍に対する内視鏡診断や内視鏡治療が飛躍的な進歩を遂げ有用性を確立した一方で,Ⅱcは発見困難な病変のため見逃されている可能性があること,それゆえいまだまれな病変であり,その真の頻度や病態に関しては不明な点が多い.これらを解決するためには,内視鏡医が改めてⅡcの重要性と意義を認識し,発見率の向上する内視鏡観察法の確立により症例を集積することが必要である.
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